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玉竜旗大会男子、福岡第一が福岡決戦を制し、11年ぶりに頂点に立つ

令和元年7月29日、玉竜旗大会男子最終日はベスト64から決勝までの試合が一気に行なわれた。決勝は福岡第一と福大大濠の対戦となり、大将同士の対戦まで競った試合は、福岡第一の田城がメンを奪い、同校にとって11年ぶり2回目の優勝をもたらした。

決勝はインターハイ福岡予選決勝の再現となった。その試合では代表戦の末福岡第一がインターハイへの切符を手にしている。先鋒戦、この日準々決勝と準決勝で10人抜きという離れ業を演じた福大大濠の西口に対して、福岡第一の山田がメンを奪い一本勝ちを収める。するとそこから試合が膠着状態となり、旗も重く引き分けが続く。山田と福大大濠の次鋒池田(龍)、中峰と濱地、斉藤と小畔の試合がすべて引き分けとなり、福岡第一の副将谷口に対し福大大濠は大将池田(虎)の出番となった。

 ここで池田(虎)は見事なメンを決め、相手の大将田城を引き出すことに成功。序盤、池田が渾身のひきドウを見せるが旗は動かない。インターハイ予選のリベンジを果たすべく池田が攻める場面が目についたが、旗が上がらないまま延長に入る。延長3回(本大会は2分ごとに延長を区切る)、池田が攻めようとしたところに田城がメンに乗り、ついに試合は決着した。

決勝、福岡第一×福大大濠、大将同士の試合。延長2回で田城(こちら向き)が池田(虎)からメンを奪う
優勝・福岡第一高校(福岡)。先鋒から山田将太、中峰啓太、斉藤光志郎、谷口隆磨、田城徳光。補員=林智耀、川上晏平。監督=田城昌彦

7月上旬の全九州高校大会でも両チームは対戦し、ここでは福大大濠が勝っていた。田城を含め5人中4人が今宿少年剣道部で育った福岡第一に対し、池田兄弟らが如水館出身の福大大濠。少年時代から手の内を知り尽くした同士の対戦でもあった。

ベスト4は3チームが福岡勢。準決勝で福岡第一に敗れた東海大福岡はうれしい初の3位入賞を果たした。江田一生監督の父が開いている道場の出身者などが所属し決して有名選手を集めたわけではないが、準々決勝で東福岡、その前の7回戦で福翔と、県内の格上ともいえる相手を連破しての準決勝進出だった。

準決勝、福岡第一×東海大福岡。福岡第一の副将谷口が、相手の大将岩瀬からひきメンを奪い、決勝進出を決めた

もう1チームは佐賀の龍谷だった。今年はインターハイ出場を逃した同校だが、準々決勝では各全国大会で連覇を続ける王者九州学院(熊本)を破る殊勲をあげた。大将の與賀田が、九州学院の副将岩間、大将相馬を続けて破るという大金星だった。しかし福大大濠との準決勝では、相手の先鋒西口に5人抜きを許す完敗となった。

西口は敬徳(佐賀)との準々決勝でも5人抜きを果たしていた。2試合目から起用された西口はつねに2、3人ずつを抜いてチームを優位に導いていたが、終盤戦になって手が付けられない状態となっていた。それだけに決勝で西口が敗れたのは痛かったし、西口以外の選手は試合の間が空いてしまったのも影響したかもしれない。一本になるかならないか微妙な打突も多く、福岡第一にとっては紙一重の勝利だった。

準決勝、福大大濠×龍谷。福大大濠の先鋒西口が、龍谷の次鋒信貴にメンを決める。西口が勢いに乗り5人を抜いた

ベスト4が福岡勢、ベスト8は5校が福岡で他には佐賀が2校(龍谷、敬徳)と、連覇を狙った長崎の島原。九州勢が占め、会場は新しくなったがかつての玉竜旗に戻ったような雰囲気もあった。ベスト16に進んだ遠来組は水戸葵陵(茨城)、桐蔭学園(神奈川)の2校のみ。水戸葵陵は敬徳に敗れ、桐蔭学園は九州学院と大将戦まで持ち込んだものの涙を飲んだ。

準々決勝、龍谷×九州学院。龍谷の大将與賀田が、九州学院の大将相馬がコテを打ったあとにメンを決める。打突部位をとらえてはいないが有効となり、このあと與賀田はさらにメンを奪った

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