令和元年12月25日〜28日
ウインク武道館(兵庫県立武道館)ウインク体育館(姫路市立中央体育館)
主催=上郡剣道連盟
資料提供=森中誠(大会実行委員長)
北海道から沖縄までの全都道府県、122校の参加校を迎え、今年も若鷲旗剣道大会(内閣総理大臣杯授与)は盛大に開催された。本年度は、27日までの錬成会及び稽古会は、男子はウインク武道館、女子はウインク体育館で実施し、28日の大会は、ウインク武道館で男女ともいっせいに行なわれた。
本大会は、試合の他に、招聘講師による講習会や稽古会が設定されている。礼法や素振りの指導、招聘講師による講話や実技研修、生徒も指導者も一緒になっての稽古会が毎日行なわれる。審判は、監督、指導者を含めた帯同審判員2名と生徒1名の3審制で、審判研修も兼ねて行なう。あわせて、大会期間中の参加者の行動についても、大会本部から指導が入ることもある。参加者は、試合の勝ち負けだけではなく、剣道を通して人間的にも成長しようという高い意欲を持って4日間を過ごしている。本大会で、礼儀作法優秀校、試合態度優秀校を設定して表彰するのも、そのような大会趣旨に基づくものである。最終日は、3日間の錬成会の成績に基づいて決められたシード校と公開抽選によって決定したトーナメントにより、若鷲旗剣道大会が開催される。
大会講師として、鈴木康㓛兵庫県剣道連盟副会長、全日本剣道連盟常任理事強化委員長の亀井徹先生、同理事松田勇人先生をはじめ、多数の講師をお招きし、ご指導いただいた。また、第67回全日本剣道選手権大会で優勝した、福岡県警察の國友鍊太朗選手らにも実技研修を行なっていただいた。素振りや稽古内容を間近に見ることができ、実際に中学生との試合も行なっていただいた。中学生たちは、目をきらきらさせながら講話を聞き、実技研修を受けた。
最終日の若鷲旗剣道大会は、さすがに各都道府県のトップレベルのチームが集まっていることもあり、非常にレベルの高い試合が展開された。とくに、女子の日本体育大学桜華中(東京)は、初出場ながら錬成会から第1シードを勝ち取り、初優勝を成し遂げた。
どの学校も、高い意識と強い気力を持って4日間を乗り切り、大きく成長した。夏の岐阜全中に向けて努力を重ね、さらなる成長が期待される。
男子の部結果
敢闘賞
北茂安中(佐賀)、神埼中(佐賀)、連島中(岡山)、長崎南山中(長崎)
礼儀作法最優秀校・奥田中(富山)
試合態度最優秀校・東海大浦安高校中等部(千葉)
女子の部結果
敢闘賞
翔凜中(千葉)、勝平中(秋田)杵築中(大分)、大沼中(埼玉)
礼儀作法最優秀校・三瀬中(佐賀)
試合態度最優秀校・大和中(佐賀)