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【埼玉】インターハイ予選結果(戦評)

資料提供・高山智裕

昨年度に引き続き、新型コロナウィルス感染症の影響があったため、入場人数の規制や感染防止対策を徹底させた上での大会が埼玉県立武道館にて執り行われた。5月31日の男女個人戦は約500名、6月14日の女子団体戦は82チーム、15日の男子団体は、131チームが参加し、鎬を削りあった。

女子団体決勝戦は、選抜予選優勝校の淑徳与野と3位で選抜出場を逃した本庄第一の対戦となった。

先鋒戦は、互いに積極的な打ち合いの中、淑徳与野の鈴木選手が跳び込み面で先制したが、すぐに本庄第一の山本選手が相面で取り返す。最後は、鈴木選手の打ち終わりの一瞬の隙を山本選手が諸手突きで仕留めて勝負あり。
次鋒戦は、本庄第一の平岡選手が相面で先制し、その後も有利な状況のまま引き面を決めて二本勝ち。
中堅、副将戦とも、淑徳与野が戦況を覆すべく果敢に技を繰り出すも一本にすることができず引き分けとなり、大将戦の結果を待たずして、見事本庄第一が選抜予選の雪辱を果たした。

男子団体決勝戦は、本庄第一と城北埼玉の対戦。

先鋒戦、城北埼玉の増田選手が相手を上手く引き込んで返し胴を決めて先制し、二本目の開始直後に小手返し面を追加して二本勝ちを収める。
次鋒戦は、本庄第一の國廣選手が相手の打ち終わりの引き面で先制するも、城北埼玉の関口選手が面を取り返し引き分け。
中堅戦は、城北埼玉の佐々木選手が相面で先制し、勝利を一気に手繰り寄せたように思えたが、本庄第一の林選手が意地と執念を見せた飛び込み胴と相面の二本を取り返し勝負あり。しかし、本庄第一はその後、城北埼玉の副将、大将を最後まで崩しきることができずに引き分け。一本の本数差で城北埼玉が優勝を決め、インターハイ初出場の切符を勝ち取った。

女子個人戦は、ノーシードから激戦を勝ち抜いた星野高校阿蘓選手が優勝、本庄第一高校岩本選手が準優勝となり、インターハイ出場を決めた。

男子個人戦は、シード選手が負けていく波乱の展開のなか、浦和高校渡邊選手が優勝、松山高校荒井選手が準優勝となり、伝統ある公立の進学校同士が久しぶりにインターハイへの切符を勝ち取った。

結果

男子団体(131校参加)
 優勝・城北埼玉 2位・本庄第一
 3位・立教新座、山村学園

女子団体(82校参加)
 優勝・本庄第一 2位・淑徳与野
 3位・深谷第一、川口市立

男子個人(285名参加)
 優勝・渡邊 昂生(浦和3年)
 2位・荒井 大輝(松山2年)
 3位・金田 玲旺(埼玉栄3年)
 3位・稲野邉 拓海(川口市立2年)

女子個人(217名参加)
 優勝・阿蘓 寿杏(星野3年)
 2位・岩本 真実(本庄第一2年)
 3位・下田 涼香(淑徳与野2年)
 3位・矢板 麗(淑徳与野3年)

※インターハイ各都道府県予選結果総覧を、剣道日本9月号に掲載する予定です。

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