小誌好評連載中「敗者はいらない」執筆中の馬場欽司氏(国士舘大学名誉教授。剣道みらい塾塾長)が平成7年(1995年)に上梓(刊行)した「剣道 伝統の技術」が、このたび弊社通販サイトで販売再開しました。
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刀による生死を賭した斬り合いに端を発する剣道の技術は、近年試合結果だけが重視され、勝敗にこだわる風潮の中でその本質を忘れ、ポイントをかせぐためだけのものになってしまっている。また、片手半面や歩み足を使った攻めなど、かつてあった自由自在な技も批判の的となり、昇段審査を意識した鋳型にはめたような技ばかりが広まるようにもなった。見る者がため息をつくような“凄みある技”はどこへいってしまったのか……。現代剣道では当たり前のように「竹刀→木刀→真剣」の順に得物を手にしがちな中で、著者は幼年期に父より真剣を持たされ、木刀での稽古を経て、基礎を身につけたのちに竹刀稽古へと移行した。「真剣」はつねに剣道を考えるうえでのベースとなり、だから技の磨き方も稽古のしかたも、その実践方法は他と一線を画しつつ説得力を持つ。「試合用」と「昇段審査用」に分化してしまった現代剣道に舌鋒鋭く切り込み、伝統の中に生きる剣道技術の本質を紐解いていく著者。強く、そして美しく──正統なる勝者を目指す剣士必携の書が、オンデマンド版となって、待望の復刻!
※オンデマンド版のため、オリジナル版とは装丁・価格が異なっております。ご了承ください。
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