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男子団体は新東淀中が繋げる剣道で悲願の初優勝、女子団体は豊中十六中が練られた剣道で優勝。

資料提供 田中一生(大阪府中体連剣道部)

 個人戦は7月8日(土)、枚方市総合体育館にて大阪府下の8地区の予選を勝ち抜いた男女各72名が集まり、近畿・全国大会の出場権をかけて熱戦を繰り広げた。

 男子個人戦の決勝は、松村選手(鯰江中3年)と矢野蒼和選手(新東淀中3年)の対決となった。松村選手はどの試合でも圧倒的に強い剣道で勝ち進み決勝に駒を進めてきた。それに対し矢野選手はクレバーで機会をとらえた剣道で決勝まで勝ち上がってきた。試合は、松村選手がメンを決めて初優勝を果たした。また、3位には奥野選手(四天王寺東中3年)と大前選手(大泉中3年)が入賞した。

 女子個人戦は、伊藤選手(鯰江中3年)と山中選手(鯰江中3年)の同校対決となった。お互いに手の内を知り尽くした者同士の対決となり最後は伊藤選手がコテを決めて優勝した。3位には坂口選手(長尾西中3年)と椛島選手(豊中十六中2年)が入賞した。

 団体戦は7月25日(火)と26日(水)の2日間、岸和田市総合体育館において男子130校と女子110校が参加して行われた。男子決勝戦は、両校、初優勝のかかった新東淀中と鯰江中の対戦となった。先鋒戦は西躰選手(新東淀中)が濱中選手(鯰江中)から鮮やかなコテを奪うと、たたみかけるようにメンを奪い新東淀中が先制する。続く次鋒戦は引き分け。続く中堅戦も引き分けとなる。そして、新東淀中は副将戦で矢野稜和選手(新東淀中)が西森選手(鯰江中)を終始攻め続けて見事なメンを奪い優勝を決めた。大将戦は松村選手(鯰江中)が矢野蒼和選手(新東淀中)からメンとドウを奪い一矢報いたが、新東淀中がつなげる剣道で優勝を果たした。鯰江中は絶対的な大将である松村選手に試合がまわる前に決着がついてしまった。

 女子決勝戦の決勝戦は、豊中十六中と菫中が対戦した。先鋒戦と次鋒戦は緊迫感のある試合が続き、ともに引き分けに終わった。続く中堅戦で、平井選手(豊中十六中)が仲選手(菫中)に見事なメンを決めて豊中十六中がリードする。そして副将戦は引き分けとなり豊中十六中がリードした状態で、勝負は大将戦へともつれ込んだ。迎えた大将戦は、福田選手(豊中十六中)と谷口選手(菫中)の実力者同士の対決となった。試合は、福田選手が谷口選手の出てくるところを狙い、コテとメンを奪って勝利を収めた。手に汗握る攻防が続いたが、最後は豊中十六中が練られた素晴らしい剣道で優勝を決めた。

 今大会からオープン参加となり男女ともに百を超えるチームが参加した大会となった。どの試合も素晴らしく、試合の勝敗を分けるのは剣道の強さだけでなく日々の行い、取り組み、気配りであることを改めて実感させられる大会であった。

大阪中体連剣道専門部

※大会記録、優勝チームの写真等は、剣道日本11月号(9月25日発売)に掲載しました。

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