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[長崎]2025インターハイ予選(選評)

提供 高木志伸(長崎県高等学校体育連盟 剣道競技記録)

女子団体決勝戦は島原高校が長崎東高校を1―0で勝利して3年連続20回目の県王座に輝いた。春の秋田県で開催された魁星旗高校剣道大会3位で得た自信と粘り強さを発揮した島原高校がライバル対決となった長崎東高校に北山凛桜が先鋒から副将まで互いに譲らず引き分けで迎えた大将戦を相手の攻めを誘ってメンを決めた。島原高校は全員が持ち味を生かして、すべての試合がかみ合っての勝利だった。 

男子団体戦は春の全国選抜高校剣道大会優勝の島原高校が4年連続18回目の優勝をし、全国春夏連覇への挑戦権を獲得した。決勝戦はライバル長崎南山高校に2―2の本数勝ち。先鋒林田がメンを決めて1本勝ちし、勝利への滑り出しだったが、次鋒太田、中堅若林がメンを立て続けに取られ、副将の鈴木が引き分け。全国選抜県予選の決勝戦と同じ苦しい状況で大将の相原右京が1―2の状況からメンとコテの2本勝ちで逆転しての劇的な4連覇となった。

男子個人戦では長崎南山の押渕碧が頂点に立った。団体決勝戦の大将戦で敗れた屈辱を果たした。準々決勝戦で相原右京(島原)と対戦し、延長戦の末にツキを決めて団体戦の借りを返した。決勝戦は同じ長崎南山の楢橋謙秀と対戦となり、開始早々ドウとコテを奪取してインターハイ出場を決めた。

女子個人戦の決勝戦では島原高校の川内優と児島和歩の対戦となり、お互いに手の内を知り尽くした対戦で川内優が長い延長戦の末に一瞬の隙を狙ってメンを決め優勝を飾った。川内優は団体戦に出られなかった分を個人戦で奮起した。

男女個人優勝者、準優勝者と団体優勝の島原高校男子と島原高校女子は長崎県代表として令和7年8月7日(木)~10日(日)広島県立総合体育館で開催される第72回全国高等学校総合体育大会剣道競技の筆頭として、全国大会制覇を目指している。

団体優勝校、個人戦上位入賞選手の写真を総覧で、9月号(7月25日書店発売)に掲載。

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