「神奈川」第32回こゆるぎ杯・袖ヶ浦杯争奪全国中学校剣道大会
男子は関中(東京)が初優勝
女子は夢想塾(長野)が連覇
令和7年11月15日(土)~16日(日)
小田原市総合文化体育館(小田原アリーナ)
主催◆こゆるぎ杯・袖ヶ浦杯争奪全国中学校剣道大会実行委員会
文・写真提供◆野崎昂太(神奈川県二宮町立二宮中学校)
本大会は、平成3年に和田智司先生(当時大磯町立大磯中学校教諭・現二宮町教育長)を中心に、当時の3名の中郡剣道部の顧問により始まった。剣道技術向上と生徒相互・顧問相互の親睦を図るために開催され、今回で32回となる。平成30年より大会会長を野崎昂太(現二宮町立二宮中学校教諭)が務め、運営の中心を中ブロック(平塚市・秦野市・伊勢原市・中郡)中学校剣道部の有志顧問が担った。多くの選手、役員、保護者の方々の支援のもとに大会を開催することができた。本大会には男子88校、女子72校が参加し、1回戦より白熱した戦いが繰り広げられた。
【男子決勝戦】
男子決勝戦は赤、東海大浦安中(千葉県)、白、関中(東京都)の対戦。
先鋒戦、赤は加藤選手、白は野村選手が火花を散らした。両者序盤から激しい打ち合いを繰り広げる。両者仕掛け技、応じ技の応酬を繰り広げたものの決定打となる技はなく、引き分けに終わった。
次鋒戦、赤は小髙選手と、白は望月選手が戦った。序盤戦は小手を中心に攻防が行われたものの有効打となる技はなかった。望月選手が場外反則をとられ、試合再開直後、望月選手の小手に小手面を合わせ、小髙選手が一本を先取した。その後も攻めの姿勢を貫き相手に反撃を許すことなく一本勝ちを収めた。
中堅戦、赤は長﨑選手、白は平山選手の対決。平山選手は開始直後から積極的に攻め、開始30秒経過したところ、面返し胴で一本を取り、リードした。取り返したい長﨑選手は落ち着いた攻めから面を中心に攻めたものの足を使って巧みに技をさばく平山選手から一本を取り返すことはできず平山選手の一本勝ちとなり、勝敗を五分に戻した。
副将戦は赤、門田選手、白、藤田選手が対決した。両者落ち着いた攻防を展開し、相手の出方を探る形となった。2分が経過したあたりで門田選手の小手に対し、返し面が決まり、藤田選手が一本を先取した。その後、取り返したい門田選手が積極的に技を展開し、受け身となった藤田選手が反則をもらってしまう。門田選手はその後も攻め続け、藤田選手が技を出した直後、場外に出てしまい反則2回で門田選手が一本を取り返す。その後両者決め手なく引き分けに終わった。
大将戦、赤は小久保選手、白は千葉選手の対決。お互い大将戦らしい、堂々とした試合を見せた。その中で、千葉選手が思い切った飛び込み面を打ち、一本となった。取り返したい小久保選手は果敢に技を出すものの千葉選手も譲らず、その後互いに有効打となる技はなく千葉選手の一本勝ちとなり関中の優勝が決まった。
【女子決勝戦】
女子決勝戦は、前年度優勝の夢想塾(長野)と東海大浦安中(千葉)の対決。
先鋒戦は、両選手とも当たれば一本の気迫十分の技の応酬となるが、決め手を欠き、引き分けで次鋒につなげた。次鋒戦は、夢想塾の上原選手が先に仕掛けて面を先取する。そのまま守り切り、一本リードした状態で中堅戦を迎える。
中堅戦では、東海大浦安中の東海林選手が巻き返しを狙い、攻め続ける。相手が居着いたところを見逃さず、引き胴で一本を取る。その後も攻め続け、相手が引いたところに面打ちを決め、二本勝ちを収めた。副将戦は、どちらも譲らない展開で引き分けとなる。
勝負の行方は、両校ともに大将に託すかたちとなった。一本勝ち以上で勝たなければならない夢想塾の溝邊選手は、試合開始から猛攻を見せる。東海大浦安中の泉選手も応戦するが、気迫あふれる攻めに対して凌ぎきれず、溝邊選手の放った面が、面布団を的確にとらえ、一本を取得し、そのまま一本勝ちを収めた。夢想塾が連覇を達成した瞬間であった。
なお、参加校の顧問の投票により礼節に優れた学校に贈られる「剣心賞」は、2回目の受賞となる柏ケ谷中(神奈川)に決定した。
大会結果を、2026年3月号に掲載しています。