令和元年7月28日(日)
昌平高等学校体育館
主催 昌平高等学校
大会結果
男子
優勝・川口市立芝中学校 2位・春日部市立大沼中学校
3位・吉川市立南中学校、吉川市立中央中学校
女子
優勝・春日部市立大沼中学校 2位・川口市立芝中学校
3位・春日部市立大増中学校、吉川市立東中学校
※観戦記
7月28日(日)、昌平学園主催の第27回昌平剣道大会が昌平高等学校体育館においておこなわれました。四半世紀を過ぎ伝統ある大会として今年も男子51校、女子47校が出場。前日までおこなわれていた全国大会・関東大会埼玉県予選会において本戦への切符を手にしたチームや、それらの大会で敗れこの大会を引退試合に位置づけるチーム、また、すでに代替わりし1・2年生で臨むチームもありました。出場校数の多さと暑さを考慮し、今大会からトーナメント方式に変わりました。小川東中学校三浦達也先生に心温まるご挨拶をいただき、与野南中学校山口善典審判長の諸注意とご指導を仰ぎ、既に全国大会の出場を決めている春日部市立大沼中学校女子キャプテン丸尾華加選手の熱のこもった選手宣誓ののち、審判長の合図で試合が開始されました。
男子準々決勝のひとつは昨年度優勝の大沼中学校×毎年男女で好成績を残している菖蒲中学校。この試合は2日前の県大会で既に関東大会出場を決めている大沼中学校が先鋒・中堅・大将を取り勝利。大相模中学校×吉川南中学校の対戦は、一時大相模中学校がリードするも副将・大将が勝利を収めた吉川南中学校が勝ちました。栄進中学校×吉川中央中学校は、両チームともに面技が光った立派な試合でした。勝ったのは吉川中央中学校。すでに全国大会の出場を決めている芝中学校×毎年稽古に裏付けられた素晴らしい剣風の小川東中学校との一戦は、高度な技がたくさん見られた内容でしたが王者芝中学校が勝ちました。
女子準々決勝の対戦カードは、ひとつがすでに全国大会出場を決め昨年度のこの大会でも優勝している大沼中学校×草加中学校。大将の西田選手を中心に惜しい技があった草加中学校が粘りを見せましたが、ここは王者大沼中学校の勝ち。岸川中学校×大増中学校の一戦は、まさに一進一退の攻防で見る者を釘付けにするような内容でした。一本差で勝ったのは大増中学校でした。同地区同士の一戦になったのは吉川東中学校×吉川南中学校。中堅戦までをリードした吉川東中学校が副将・大将の引き分けにより勝利しました。泰平中学校×芝中学校の対戦は、先鋒の引き分けに続いて次鋒・中堅を取った泰平中がリードしましたが、副将・大将で取り返した芝中学校が本数差で勝ちました。
男子準決勝。ひとつは大沼中学校×吉川南中学校の一戦。先鋒・次鋒が引き分けたあと、中堅は大沼中学校が取り副将は吉川南中学校が取る展開で大将戦になりました。両選手とも大将らしい立派な戦いでしたが、本数ではリードされていた大沼中学校の大将加庭選手が一本を取り勝者数で大沼中学校が勝ちました。もうひとつは芝中学校×吉川中央中学校。どの選手も堂々とした試合ぶりで善戦した吉川中央中学校でしたが、足遣いの素晴らしい芝中学校が敗者なしで決勝に駒を進めました。
女子準決勝のひとつは同地区である大沼中学校×大増中学校の一戦。3引き分けを挟み大増中学校の健闘が光りましたが、結果は大沼中学校の勝利。残るひとつは吉川東中学校と芝中学校との一戦。副将戦までで2勝2敗で同本数という緊迫した展開で大将戦を迎えました。互いに譲らぬ試合ぶりは大将戦にふさわしい内容でしたが、最後は芝中学校臼倉選手の一本で芝中学校が決勝進出を決めました。
決勝戦は男女ともに大沼中学校×芝中学校。男子は両校ともに足の動きや体のキレが良く目の離せない好試合でした。結果は先鋒が引き分けたあと次鋒・中堅を芝中学校が取り副将・大将が引き分けて芝中学校が優勝。全国大会出場を決めているチームの意地が見えました。女子は先鋒・次鋒を大沼中学校が取り、残り3人が引き分けて大沼中学校が優勝。 こちらも全国大会出場チームのプライドが感じられた試合ぶりでした。さらに大沼中学校の女子は大会5連覇を達成。素晴らしい記録を打ち立てました。
文 松岡和彦(昌平高等学校剣道部監督)
※昌平高等学校剣道部公式HPにも掲載