令和2年2月2日(日)スカイホール豊田
資料提供 大会実行委員会
全国各地から精鋭が集まり、高等学校の部では、男子64チーム、女子53チーム、また、中学の部では、男子50チーム、女子26チーム、選手合計約千三百名が集い、熱戦が繰り広げられた。
前日の一日(土)には、同会場で錬成会と開会式が行われた。開会式では筒井政行剣友会会長の挨拶の後、来賓祝辞と続き、中京大学スポーツ科学部教授、剣道部師範堀山健治八段による講話があった。「剣道は相手がいないとできない。剣道の出来る環境に感謝し、強い心、豊かな心を養ってほしい.」と選手たちに対する励ましのことばをいただき、今年度も大会がスタートした。
なおこの大会は、中京大学剣友会が主催となり、学生、OBたちが中心となり、大会運営のすべてを行っている。
来年度は高等学校の部が十回大会を迎えることになる。
申し込みは、道場・中学校、高等学校ともフリー参加になっており、十一月中旬以降、中京大学剣友会のHPhttp://www.chukyo-kenyukai.comから書類をダウンロードし、参加申し込みができるようになっている。
全国各地からの積極的な参加を広く求めている。
高校男子の部決勝
東洋大姫路3代―3育英
*優勝は、東洋大姫路高等学校(兵庫)
〈先鋒〉育英 泉が東洋大姫路 岡田の足が止まったところに出ばな面を決め先取。後半、岡田が泉の手元が上がった瞬間をとらえ小手を取り返す。そのまま時間がきて引き分け。
〈次鋒〉両者とも激しく打ち合い、惜しい技が何本か出るが決まらず。そのまま時間が過ぎ引き分け。
〈中堅〉両者思い切りのよい技を出し、フェイント技も入れ技の出し合いが続く。両者ともに惜しい技があったが決めきれず引き分け。
〈副将〉前半、東洋大姫路 塚副が攻めているように見えた。中盤、塚副が面に飛び込んだところ育英 川端がタイミングよく小手に合わせ一本。そのまま逃げ切り大将戦へ。
〈大将〉両者攻め合いが続くなか、育英 大抜の手元が浮いたところ東洋大姫路 鷲尾が小手を決める。この時点でチーム引き分け。そのまま一本勝ちで代表選へ。
〈代表戦〉両校大将同士での代表戦はどちらも一歩も譲らず5分経過。育英 大抜の足が一瞬止まったところ、鷲尾が見逃さず飛び込み面を決めた。東洋大姫路が見事、初優勝を飾った。
高校女子の部決勝
守谷2代―2奈良大付属
*優勝は守谷高校(茨城)
〈先鋒〉前半、両者一進一退の攻防が続く。中盤、中間になった瞬間、守谷 藤田が思い切った見事な突きを決めた。そのまま時間が過ぎ一本勝ち。
〈次鋒〉奈良大付属 木村は開始から技を積極的に出し、果敢に攻める。中盤、木村の思い切った面に守谷 是川は対応できず面あり。木村の一本勝ち。
〈中堅〉緊張した中での中堅戦は、両者勝ちを掴みにいく気持ちが観客に伝わる気迫の試合。守谷 今村は奈良大付属 辻田の体勢が崩れたところを見逃さず面を決めた。一本勝ちでチームをつないだ。
〈副将〉奈良大付属が追いかける形での副将戦は、終盤、奈良大付属 川合が鍔ぜり合いから一瞬の隙をとらえ、引き面を決めた。これで本数勝数ともに同点になった。
〈大将〉両者どちらも譲らないが慎重な攻防が続く。決定打になる一本はないまま代表選になった。
〈代表戦〉両校大将同士での代表戦は前半、どちらも譲らない攻め合いが続く。中盤、守谷 小川の小手が突破口となり、根本の手元が上がった瞬間、やはり小手を決め、守谷の七回目の優勝となった。
中学男子の部決勝
東海大浦安中2本―2洗心道場
*優勝は東海大浦安中等部(千葉)
〈先鋒〉前半は膠着した試合が続く。終盤、東海大浦安中 山口が間合いを詰めて面を打ったのに対し、洗心道場 加藤が相面に乗り一本取得。
〈次鋒〉互いに惜しい技が出るが、決めきれず、その後は膠着した試合となり引き分け。
〈中堅〉一本取り返したい東海大浦安中は前半、小林が積極的に攻めるが、終盤、洗心道場 大町が鍔競り合いから引き面を決めた。一本勝ちで副将戦へ。
〈副将〉序盤、東海大浦安中 藤岡が洗心道場 里脇が飛込み面に出たところを相面に乗り、一本先取。その後は膠着した試合が続き一本勝ちのまま終了。
〈大将〉洗心道場が一歩リードでの大将戦。東海大浦安中 阿部は果敢に攻めていき、洗心道場 池田の小手に対し抜き面で一本先取。その後、立て続けに飛込小手を決め二本勝ち。東海大浦安中の逆転優勝となった。
中学女子の部決勝
日体大桜華中2―3東海大浦安中*
優勝は東海大浦安中等部(千葉)
〈先鋒〉両者ともチームに勢いをもたらす気迫だった。日体大桜華中 村田は鍔競り合いから一瞬の隙をつき、引き面を先取。後半再び村田が引き面を決め二本勝ち。
〈次鋒〉東海大浦安中 中村は日体大桜華中の嶌崎が間合に入ったところに出鼻面を決め、チームの流れを変えた。そのまま一本勝ちで中堅戦につなぐ。
〈中堅〉どちらも負けられない中、日体大桜華中・大越は東海大浦安中 中平の面を引き出し、見事な返し胴を決めた。そのまま時間が過ぎ一本勝ち。
〈副将〉負けられない東海大浦安中 山下は開始から積極的に攻め続け日体大桜華中 橋本を引き出しタイミングを合わせ、出頭の小手を決め大将へつないだ。
〈大将〉日体大桜華中が一本リードでの大将戦。東海大浦安中 大槻は積極的に攻める。日体大桜華中・時任が居ついたところを追い込んで飛び込み面を決める。その後激しい時任の攻めをかわし一本勝ちで試合終了。東海大浦安中の優勝となった。