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「神奈川」第50回神奈川県中学校選抜剣道大会(戦評)

「神奈川」第50回神奈川県中学校選抜剣道大会(戦評)

兼 第51回全国中学校剣道大会 県予選会及び  第16回全日本都道府県対抗少年剣道優勝大会 県予選会
令和3年7月3日(土)川崎市とどろきアリーナ
7月10日(土)川崎市立平間中学校
資料提供 杉山泰士(神奈川県中体連剣道専門部書記)

 本県では、例年通り関東大会予選会に約1カ月さきがけて、全国大会予選会を実施する。大会は男女団体戦は7月3日(土)にとどろきアリーナでおこなわれ、個人戦は7月10日(土)に川崎市立平間中学校において行なわれた。昨年度の大会は中止となったため、2年ぶりの開催となった。
 神奈川県下8ブロックの代表校(代表選手)48校(48名)が集まり熱戦が繰り広げられた。また、今大会の個人戦の上位男子2名・女子2名を全国大会及び、9月の全日本都道府県対抗少年剣道優勝大会に派遣することにしている。

女子団体戦決勝

 女子団体戦は、田名中と潮田中が決勝を闘った。

 先鋒は、勢いのある試合となった。お互いに攻め合いが続くなか、勝目選手が一瞬迷ったところに野稲選手のまっすぐのメンが決まり先取し、そのまま試合終了となった。次鋒は、服部選手の面に対して小林選手の抜きドウで試合を振り出しに戻した。中堅は、茅選手の足を止めない攻めが続いたが、苅部選手が出ゴテをとり、潮田がリードした。副将は、高度な駆け引きからの玄妙な技、思い切りの良いの応酬が見られたが勝敗はつかなかった。大将戦は田名注の千葉選手と潮田中の石井選手が鎬を削った。一本リードされている田名中の千葉選手が猛攻に猛攻を重ねたが、潮田中学校石井選手も負けじと相手に勢いよく跳び込み、技を出した。結果は引き分けとなり、勝者数差で潮田中学校が勝利し、3年ぶり7回目の全国大会の出場権を得た。

男子団体戦決勝

 男子団体戦は、都田中・潮田中が決勝を闘った。

 先鋒、次鋒戦はお互いが果敢に攻めあうも勝敗がつかず、引き分けとなった。続く中堅戦で試合は動いた。都田中の笠井選手が、やめがかかった直後の相メンを制した。対する小室選手も一本取り返すべく猛攻を続け、終了間際にかついでメンの惜しい打ちもあったが、一本とはならず、時間終了となり、都田中がリードした。副将は潮田中の小幡選手が一本勝ちをした。終始技を出し続け、終了間際、伊藤選手が下がり、居着いたところをメンで決めた。試合の流れを引き戻し、同点となった大将戦は、都田中の大橋選手と潮田中の岸選手という大将戦にふさわしい選手の闘いになった。試合中盤、大橋選手が鋭い出ばなゴテを放った。岸選手もコテメンを放つが、わずかに遅れ、大橋選手のコテが見事に決まった。その一本を守り切り、都田中学校が初優勝を果たし、全国大会への切符を手にした。

男女個人戦決勝

 男子個人戦の決勝は、長身を活かしたダイナミックな技で勝ち上がってきた北垣選手(横浜中)と、力強い大技で勝ち上がってきた大嶋選手(川和中)の対戦となった。お互いに当たれば一本になるという気迫のこもった素晴らしい技の連続となった。4度の延長の後に勝負はついた。北垣選手が一瞬の隙を見逃さず、大嶋選手の手元が上がった瞬間に見事なコテを決め、優勝した。
 女子個人戦の決勝は、相模原ブロック代表の千葉選手と小林選手の田名中学校同士の対決となった。手の内を知り尽くしている者同士の対戦であるが、気迫十分の正々堂々とした技の応酬であった。互いに取り切れず、勝負は延長戦までもつれ込んだが、千葉選手が小林選手の技の尽きたところ、一瞬の隙を突いてメンを見事決め、優勝を果たした。

編集部より

結果及び写真は、10月号に掲載します。

https://kendonippon.official.ec/items/50308115

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