令和3年7月31日(土)、8月1日(日)
小田原市総合文化体育館・小田原アリーナ
資料提供 杉山泰士(神奈川県中体連剣道専門部総務書記)
1か月前におこわれた選抜県大会では、全国大会への参加者・参加校を2名・1校決めた。本大会では、神奈川県開催のため例年より多く出場できる全国大会への残りの参加者・参加校を2名・1校決め、関東大会に出場する学校男女各6校と、個人選手男女各4人を選出する。大会は県西ブロックが運営の中心で男女個人戦・団体戦ともに小田原市総合文化体育館・小田原アリーナで行われ、神奈川県下8ブロックの代表校(代表選手)48校(48名)が集まり熱戦が繰り広げられた。
男子個人戦の決勝は前県大会優勝の横浜中の北垣選手と東海大相模の岩切選手の対戦となった。実力校のエース同士、ともに譲らない試合は延長戦となったが、コテを決めた岩切選手が勝利した。
女子個人戦の決勝は前県大会と同じ顔触れとなり千葉選手と小林選手の田名中同士の対戦となった。お互いに技を知り尽くした者同士の白熱した試合は延長となったが、一瞬の隙を逃さず出ゴテを決めて千葉選手が優勝した。
団体戦は、関東大会上位常連である神奈川県の代表を決めるにふさわしい、迫力のある試合が今年も多く繰り広げられた。
男子決勝戦は横浜中と潮田中の対戦となった。先鋒で潮田中の小室選手がメンを先取し勝利するも、次鋒の横浜中の黒澤選手が相メンを制し勝利し、勝負は振り出しへ。中堅は小幡選手が相手の居付いたところにメンを決め、一歩リードとし、王手をかけた。潮田中は副将の本間選手も激しい打ち合いを制してメンを先取し、勝利を決めた。大将の潮田中の岸選手と横浜中の北垣選手の試合は、勝負が決まった中であったが、この日を締めくくる大将戦としてふさわしい正々堂々とした試合となった。勝負は、岸選手が副将までの勢いのままにメンを2本決め、試合終了となった。潮田中は、3年ぶり11度目の優勝となった。そして、優勝と同時に神奈川全中へのもう1枚のキップを手にすることとなった。
女子団体戦は前県大会と同様の潮田中と田名中の決勝戦となった。田名中は決勝進出と同時に神奈川全中へのもう1枚のキップを手にした。先鋒は潮田中の野稲選手がコテを決めて先制したが、次鋒は田名中の茅選手が開始早々に2本決め、逆転した。中堅戦と副将戦は互いに一歩も譲らず、引き分けとなった。田名中が本数リードで迎えた大将戦。なんとか1本がとりたい潮田中の石井選手は猛攻を繰り返すが、田名中の勝目選手が相手の一瞬の隙をついてコテを決め、そのまま時間終了となり、田名中が初優勝を果たした。
大会結果は、剣道日本11月号(9月25日発売)に掲載