提供・小林昭弘(千葉県高体連剣道専門部)
男子個人戦
決勝は、惠藤選手(翔凜)と、鳥山選手(翔凜)による同校での対戦となった。両者とも積極的に技を出すも有効打突はなく、延長戦となった。延長戦の末、惠藤選手の片手メンが一本となり、優勝を決めた。
所 正孝監督
「一進一退の白熱した試合でした。同校同士の戦いになりましたが、戦ってきた選手のために、全国で活躍させてまいります。まだまだ感染が収まらない中、工夫し大会を運営してくださっている大会関係者の皆様のためにも、なお一層、精進させてまいります」
惠藤 幹太選手
「最後まで諦めず必死で戦い抜きました。ここまで育て見守ってくれた人たちのために、ここで満足することなく稽古を積み重ね、全国で千葉県の代表として恥じない戦いをしてまいります。大会関係者の皆様、そして学校関係者の皆様に、恩返しできるよう頑張ってまいります。本日はありがとうございました」
女子個人戦
決勝は、髙木選手(翔凜)と、香山選手(東海大浦安)による対戦となった。序盤に髙木選手の諸手ヅキが一本となった。その後、両者ともに積極的に技を出し合う中で、髙木選手が出ばなゴテを決め、優勝を収めた。
所 正孝監督
「髙木さんは、昨年の悔しさを力に変えて、1年間努力を積み重ねてきました。昨年の全国大会では優勝者に敗退し、その悔しさもまた力に変え、チャンスをいただいたことに感謝し、大きな夢に向かって進んでほしいと思います。戦ってきた多くの千葉県の女子剣士のためにも、精一杯戦ってきたいと思います。大会関係者の皆様には心より感謝申し上げます」
髙木 智紗選手
「とても苦しい戦いでしたが、この1年間常に前を向いて精進してきました。先に行なわれた関東大会も、悔しさが残る試合でした。千葉県の代表となった今、たくさんの皆様のためにも、持てる力を全部出しきって、全国で戦ってまいります。昨年、今年と大会を開いてくださった多くの関係者の皆様に感謝いたします」
男子団体決勝戦
昨年と同様、東海大浦安高校と翔凜高校による対戦となった。
先鋒・次鋒戦ともに、積極的に技を出すも有効打突にはならず、引き分け。中堅戦、開始早々に齊藤選手(東海大浦安)の出ばなメンが決まり一本先取。その後、惠藤選手(翔凜)が片手メンで一本取り返し、引き分け。
副将戦、加藤選手(東海大浦安)の突きが決まり、一本勝ち。大将戦、藤田選手(東海大浦安)の面返し胴が決まり、一本勝ち。
東海大浦安高校が、3年振り8回目の優勝を収めた。
榊 悌宏監督
「先週の個人戦で惜しくもインターハイ出場を逃してしまい、団体戦では何とかインターハイ出場をと臨みました。1回戦から、緊張感のある試合が続きましたが、優勝することができました。千葉県代表として全国大会でも、良い結果を残せるよう、今後より一層気持ちを入れて稽古に励みます」
加藤 将真主将
「先週の個人戦は、あと一歩のところで敗れ、インターハイ出場とはなりませんでした。団体戦に向けてもう一度原点に戻り、部員全体で意識を高くもち、今日まで稽古に励みました。団体戦では、優勝することができ、嬉しく思っています。今日まで支えてくれた仲間や家族に感謝を忘れずに、インターハイでも頑張ります」
女子団体決勝戦
決勝は、翔凜高校と東海大浦安高校による対戦となった。
先鋒戦、新納選手(翔凜)の跳び込みメンが決まり一本先取。その後、大槻選手(東海大浦安)がひきメンを取り返すも、新納選手(翔凜)の出ばなゴテが決まり、勝負あり。
次鋒戦、有効打突なく引き分け。
中堅戦、玉城選手(翔凜)のひきメンが決まり、一本勝ち。
副将戦、熊谷選手(翔凜)のコテ抜きメンが決まり、一本勝ち。
大将戦、髙木選手(翔凜)のひきメンが決まり一本先取。その後、玉井選手(東海大浦安)がコテ返しメンで一本を取り返し、引き分け。
翔凜高校が初優勝を収めた。
所 正孝監督
「先輩たちがつないできた思いをやっと叶えることができました。コロナで稽古も試合もできなくなりましたが、自分たちの翔凜の剣道を貫いた結果だと信じます。昨日の男子の悔しさを力に変えることができました。ここにたどり着くまで大変な思いがありましたが、苦しさも喜びに変わりました。全国に向かっての第一歩。しっかりと味わって、さらに精進してまいります。関係者の皆様、本当にありがとうございました」
髙木 智紗選手、玉城 茉咲 選手
「夢の舞台にやっと立つことができます。ここから、一緒に戦ってきた選手たちのためにも皆さんの思いを全国で結果として残してきます。まだまだ普通の日常、学校生活ではありませんが、多くの方々が私たちに夢を与えてくださっていることに心より感謝申し上げます。ありがとうございました」
編集部より
※全都道府県の結果(優勝チームの写真付)及びインターハイ団体戦トーナメントは、9月号(7月25日発売)に掲載