提供 高山智裕(埼玉県高体連剣道専門部)
昨年度に引き続き、新型コロナウィルス感染症対策として、入場人数の規制や感染防止対策を徹底させた上で、今大会から3年生の選手の保護者のみ入場が許された。6月1日の男女個人戦は約500名、6月17日の男子団体戦は121チーム、18日の女子団体戦は80チームが参加し、鎬を削りあった。
女子団体決勝戦は、前回の選抜予選優勝校の星野と埼玉栄の対戦となった。
先鋒戦は、星野の飯塚選手が、相手のコテの打ち終わりの一瞬の隙を逃さずメンで先取。しかし、埼玉栄の山﨑選手も積極的に攻め、相手が受けに回ったところを跳び込みメンで取り返し、勢いに乗った山崎選手がすぐさま相メンを決めて勝負あり。
次鋒戦は、星野の小林選手が終始優位に試合を進め、上段からの諸手のゴテと片手メンを決めて二本勝ち。
中堅戦は、互いに激しい攻防を展開するも決定打に欠き引き分け。
副将戦は、互いに上段のなか、星野の亀野選手が身体接触直後に竹刀を裏から払ってできた隙をひきメンで決め先制。勢いそのままに相手が前に飛び込んできたところを余してひきメンを決め、勝負あり。大将戦の結果を待たずして星野高校が優勝を決め、見事選抜予選優勝に続きインターハイ初出場の切符を手にした。
男子団体戦決勝は、本庄第一と山村学園の対戦となった。
先鋒から中堅戦まで互いに攻めるも決定打に欠き引き分け。
均衡が破れたのは副将戦。本庄第一の上木選手が身体接触した刹那に、ひきメンを決め先制。山村学園の北清選手も必死に反撃に出るも、逃げ切られ、上木選手の一本勝ち。
大将戦は、互いに意地と意地のぶつかり合いであったが、本庄第一の久保選手が少しずつ流れを引き込み、相手の手元が浮いたところを跳び込みゴテで先制。山村学園の鈴木選手も必死に反撃に出たが、付け入る隙を与えることなく、最後は、鈴木選手が近間に入ってくる瞬間を落ち着いてメンを決め勝負あり。本庄第一は、選抜に引き続き、全国出場の切符を手にした。
女子個人戦は、ノーシードから激戦を勝ち抜いた星野高校亀野選手が優勝、淑徳与野高校の柳選手が準優勝となり、インターハイ出場を決めた。男子個人戦は、ベスト4の内の3人を本庄第一の選手が占める中、本庄第一同士の決勝戦になり、本庄第一高校の久保選手が優勝、鈴木選手が準優勝となり、インターハイ出場を決めた。
編集部より
※全都道府県の結果(優勝チームの写真付)及びインターハイ団体戦トーナメントは、9月号(7月25日発売)に掲載