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インターハイ「静岡県予選」戦評

インターハイ「静岡県予選」戦評

提供 清水敬也(静岡県高体連剣道専門部広報担当)

男子団体

  西部地区大会決勝戦と同じ組み合わせとなった決勝戦。先鋒戦、3分過ぎに古田(磐田東)が表から攻め入り思い切って面を打ち込み一本。続いて古田が攻め入ったところを足立(浜松湖北)が下がって応じる。その隙を逃さず飛び込んだ面が決まり一本。続く次鋒戦は、2分半過ぎに松木(磐田東)が竹刀を払いながら攻め入り裏の面を決めて一本勝ち。中堅戦は坂神(浜松湖北)が果敢に攻めるも井尻(磐田東)の守りを崩すことができず引き分けとなる。勝負のかかった副将戦、試合後半に打ち合いになったところを甲斐(磐田東)の思い切りのいい面が永井(浜松湖北)を捉え一本。後がなくなった永井は必至に攻めるも、終盤、手元が浮いたところを甲斐が逃さずに小手を決めて勝負あり。勝負の決まった大将戦は、開始直後に原(磐田東)が豪快な相面を決めて一本。その後、祁答院(浜松湖北)は竹刀や細かな足さばきで積極的に原を崩しにかかるもあと一歩が届かず、原の一本勝ちとなった。磐田東が2年連続3回目のインターハイ出場を決めた。

女子団体

 西部地区大会決勝戦と同じ組み合わせとなった決勝戦。先鋒は引き分け。試合が動いたのは次鋒戦、鈴木(浜名)の攻めに堪え切れず松下(磐田西)が面を打ち込む。鈴木はそこをすかさず返し面で応じ一本。続いて、松下が踏み込みながら力強く攻め入ったところに鈴木は手元を上げて応じた瞬間、一瞬松下が止まった隙に鈴木が中心を割って面に飛び込み一本。磐田西は浜名にリードを許す。続く中堅戦は引き分け。なんとしても追いつきたい磐田西は副将戦、鈴木(磐田西)が間合いに入り鈴木(浜名)の手元が一瞬浮いたところに小手を打ち込み一本。これで大将戦にほぼタイで回るかと誰もが思った矢先、お互いに間合いに攻め入ったところで間髪入れずに鈴木(浜名)が面を打ち込み一本を返す。そのまま副将戦は引き分けに終わる。大将戦では丸山(磐田西)が果敢に攻め込むも、清水(浜名)の硬い守りを崩すことができず引き分けとなる。浜名高校が総体20連覇の王者磐田西を抑え込み、インターハイ初出場を決めた。

男子個人

 新人戦県大会個人戦を優勝した赤の藤江(浜名)と、全国選抜大会に出場した白の山田(東海大翔洋)の対戦。序盤から一歩も譲らず攻め合い打ち合う展開。均衡が崩れたのは2分半過ぎ。藤江が鋭く攻め込んだところに山田が面を繰り出す。その起こりをしっかりととらえ藤江が小手を打ち込み一本。その後山田は積極的に攻め込むが、藤江の徹底的に先を抑えた攻めと強固な構えを崩すことができず、時間切れで藤江の1本勝ちとなった。

女子個人

 全国選抜に出場した赤の西澤(東海大翔洋)と新人戦県大会個人戦を優勝した白の山田(浜松湖北)の対戦。互いに相手の技を凌ぎながら隙を窺うが、時間内に勝敗が決まらず延長戦。その延長2分すぎ、山田が間合いに攻め込みそのまま正面を割って打った面が西澤をとらえ一本。

編集部より

※全都道府県の結果(優勝チームの写真付)及びインターハイ団体戦トーナメントは、9月号(7月25日発売)に掲載

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