兼 県民スポーツ祭剣道競技中学校の部
令和4年7月9日(土)、10日(日)福井県立武道館
資料提供・大平達也(福井県中体連剣道競技専門部)
コロナウイルス感染症の対策を十分に取りながら、3年ぶりに有観客の中で実施をした。団体戦では、男女とも鯖江中学校が優勝し、8月19日~21日に北海道釧路市で開催される「第52回全国中学校剣道大会」に出場する。
男子団体決勝
男子団体決勝は、予選リーグ2位から強豪校を次々に破り勢いのある三方中と予選リーグから負けをつける選手を出さず安定した戦いを続けた鯖江中との対戦となった。先鋒戦は、岸本心選手が中盤に返しドウを決め、そのまま一本勝ちを収めた。次鋒戦はお互い慎重な展開が続いた。延長に入ってもお互い決定打が出ずに引き分けとなった。中堅戦は、両者とも激しく打ち合う場面があったが決まらずに延長戦に入った。延長の序盤に田中選手の思い切った飛び込みメンが決まり一本勝ちを収めた。副将戦は渡邉選手、荒井選手とも応じる展開が続いた。延長に入り、互いに打ち合うも決めきれず、引き分けとなった。大将戦は、中盤に深川選手が引きメンを決め意地を見せた。鯖江中は7年ぶり7回目の優勝を決めた。
女子団体決勝
女子団体決勝は、鯖丹地区同士の鯖江中と中央中との対戦となった。予選リーグ、鯖江中は全勝で勝ち上がり、準決勝を代表戦で勝ち、決勝に駒を進めた。中央は予選リーグを2勝1分けで勝ち上がった勢いで決勝トーナメントも勝ち進み、決勝に進出した。先鋒戦は、西山選手が積極的に攻めるが、決めきれずに引き分けた。次鋒戦は、お互い決め手がないまま引き分けとなった。中堅戦は、序盤に山下選手が森川選手の出ばなをとらえコテを先取。さらに山下選手は思い切ったメンが有効打となり2本勝ちを収めた。副将戦は、藤田選手が中村選手の居ついたところを逃さずメンを先取した。中村選手も取り返そうと攻めるが、藤田選手が中盤にメンを決め、2本勝ちを収め、鯖江中の優勝が決まった。大将戦は、意地を見せたい真田選手が果敢に攻めるが決まらず、伊藤選手がメン2本を決め、2本勝ちとなった。結果、3対0で、鯖江中の2年連続2回目の優勝となった。
個人戦全学年男子の部決勝リーグには、伊藤選手(明倫中)、堀選手(鯖江中)、下選手(丸岡中)、元井選手(松陵中)が勝ち上がった。堀選手は、勢いのあるメンで有効打を決め、3連勝で優勝を果たした。下選手は、相手の隙を見逃さずにメンが随所に決まり2勝し、第2位となった。堀選手と下選手が全中の切符を手にした。
個人戦全学年女子の部決勝リーグには、西山選手(中央中)、伊藤選手(鯖江中)、山下選手(鯖江中)、中村選手(中央中)が勝ち上がった。山下選手は思い切った技が次々と有効打となり、3連勝で優勝した。伊藤選手は相手の隙をうまくとらえ2勝し、第2位となった。山下選手と伊藤選手が全中の切符を手にした。
大会結果及び優勝校等の写真は、剣道日本2022年10月号に掲載しています。