大学の日本一決定戦では、圧倒的に関東の大学が優勝しています。ただ、選手の出身校を見ると、九州の高校がかなり割合が高く、9名全員が九州の高校出身であるケースもあります。東京の高校出身で、東京都にある大学に進学して「日本一」になるケースはかなりマレです。
昨年の全日本学生優勝大会で日本一になったのは、法政大学。その主将を務めた阿比留宏貴選手は東京出身で明大中野高校から進学。ほかにも何人か、東京出身→東京都内の高校→都内の大学への進学者で日本一になった人はいるはずですが(国士舘大学や中央大学等)、彼らは「寮生活」を送っています。阿比留選手は自宅から通学していますので、これも珍しいことではないでしょうか。
阿比留選手にインタビューをしました。すると、自宅だからこそ生まれたチームワークがある事がわかりました。仲間を自宅に呼んで楽しく過ごす時間を多く取っていたのです。それが戦術というわけでなく、みんなをもてなしたいという純粋な気持ちだったと思いますが、それが結果的にチームの結束力を高めたに違いありません。
阿比留選手へのインタビュー記事は、4月号で6ページにわたり掲載しました。秋口まで厳しい戦績だった同選手は、なぜ11月の大会で4勝(全て2本勝ち)2引き分けというすごい結果を出したのか、記事をぜひご覧ください。多くの方への参考になると思います。