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「埼玉」インターハイ予選(戦評)

文 高山智裕(埼玉県高体連剣道専門部)

5月31日の男女個人戦は433名、6月17日の女子団体戦は81チーム、18日の男子団体戦は、117チームが参加し、鎬を削りあった。

女子団体決勝戦は、本庄第一と淑徳与野の対戦となった。

先鋒戦、互いに慎重な試合の入りのまま最後まで均衡破れず引き分け。
次鋒戦、淑徳与野の平井選手が、積極的に攻撃を仕掛ける。後半、平井選手の攻め入り際の足が止まったところを本庄第一の吉橋選手の狙いすました飛び込み面を決める。そのまま逃げ切り、本庄第一が先制する。
中堅戦、互いに決定打が出ずに引き分け。
副将戦、一進一退の攻防を繰り広げる。中盤、本庄第一の白井選手が相手を攻め崩して面を狙ってきたところを出小手で先制。今度は、淑徳与野の柳選手が飛び込み小手で取り返す。終盤、白井選手が、相手が深く入りすぎたところを見逃さずに飛び込み面を決め勝負あり。
大将戦の結果を待たずして本庄第一高校が優勝を決め、3年ぶり8回目の全国出場の切符を手にした。

男子団体戦決勝は、城北埼玉と山村学園の対戦となった。
先鋒戦、城北埼玉の和泉田選手が相手の胴打ちに対して飛び込み小手で先制。終盤にも相手の飛び込み面を下がりながら抜き面を決め勝負あり。
次鋒戦、開始早々、城北埼玉の小林選手が小手返し面で先制。中盤、山村学園の大島選手が小手返し面を取り返すも、小林選手が飛び込み小手を決め勝負あり。
中堅戦、山村学園の及川選手が1勝を取り返す。
副将戦、互いに決定打なく、引き分け。
大将戦、前半に山村学園の寺井選手が飛び込み小手で先制。その後も寺井選手は攻め続け、相手の時間空費による反則2回で、代表選に持ち込む。

代表戦、大将戦の流れのまま、山村学園の寺井選手が試合を有利に進めていたが、城北埼玉の小池選手が竹刀を裏から払ったときに生じた相手の一瞬の居着きを逃さず、意地の飛び込み面を決め勝負あり。
城北埼玉は、3年ぶり2回目となる全国出場の切符を手にした。

男子個人戦の優勝は、川口北の神岡選手、準優勝は、城北埼玉の熊田選手。

女子個人戦の優勝は、本庄第一の中村選手、準優勝は、山村学園の吉田選手。

川口北の神岡選手は、ノーシードから勝ち上がり、公立高校としては3年ぶりのインターハイ出場を決めた。本庄第一の中村選手は、関東予選2位の雪辱を見事晴らし、インターハイ出場を決めた。

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