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[兵庫]インターハイ予選(戦評)

[兵庫]インターハイ予選(戦評)

文・兼城貴政(兵庫県高体連剣道部 事務局)

女子団体試合の決勝戦は、念願の決勝進出を果たした東洋大姫路と、二年連続決勝進出となる甲子園との対戦。甲子園は昨年度覇者、明石に準決勝で勝利し勢いに乗っていた。先鋒戦から互いに気迫十分の試合が繰り広げられた。東洋大姫路の栁瀨が豪快にメンを二本奪い、甲子園の勢いを止める大きな一勝を得た。取り返したい甲子園ではあったが、次鋒・中堅・副将と引き分け。大将戦、何とか二本取って代表者戦に持ち込みたい甲子園の橋本。果敢に攻め続けたが、東洋大姫路の是枝を打ち崩すには至らなかった。粘りのある試合展開を見せた東洋大姫路がインターハイ出場の切符を勝ち取った。二十七年ぶり四度目の出場である。

男子団体試合の決勝戦は、四連覇を目指す育英と、女子団体優勝を追い風に勢いに乗る東洋大姫路との対決となった。先鋒戦は、静かな立ち上がりから目の覚めるような鋭いコテを放った育英の兼田が一本勝ちを収めた。逆に、次鋒戦は東洋大姫路の白石が、目の覚めるようなメンが炸裂。このまま東洋大姫路の流れになるかと思われたが、終了間際、育英の椛島が相手の手元が浮いたところを逃さずコテを捉え引き分けとし、後ろに繋いだ。一本がほしい東洋大姫路だが、中堅・副将と引き分け、大将の中島に望みを懸けた。先に育英、樋口が得意の引き技でドウを取る。負けじと中島も引き技でメンを取り返す。あと一本を狙い果敢に攻める中島。その気迫を押し返す樋口が、またもや引き技でドウを奪い、育英が勝利した。四年連続、三十一度目のインターハイ出場である。

女子個人試合はベスト4が甲子園の選手で埋められた。決勝戦は、昨年度県新人大会優勝者の藤本(3年生)と、同大会3位の橋本(3年生)の対決となった。橋本が延長の末、藤本の出鼻をとらえ、コテを奪い頂点に立った。

男子個人試合決勝戦は、育英の樋口(3年生)と報徳の渡部(3年生)の対決となった。激しい攻防の中、渡部が居ついたところを樋口がメンを奪い、頂点に立った。

インターハイ予選団体優勝校と個人戦上位入賞選手を、一覧で9月号に掲載。

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