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短時間で凝縮した稽古2←茨城町青葉中学校

短時間で凝縮した稽古2←茨城町青葉中学校

剣道日本2月号の特集「強豪の工夫研究」で紹介しました青葉中学校(茨城県茨城町)。

全国大会で活躍する同校ではどんな稽古が行なわれているのか、その一部を剣道日本YouTubeチャンネルでもアップしましたが、ここでは各稽古のポイントについて、改めて解説をしていただきました。

追い込み稽古

小手面を打たせる体勢の相手に対して連続技を打ち続けて相手を試合場の隅へ追い込み、最後に一本を決めるという流れです。最初の2回で、最後に前に出る技を、次の2回はひき技を打っています。いずれも試合場から出ないことを意識させています。

追い込みの練習は、縦列にしていっせいにやることもありますが、今回は斜めに移動しました。これは「みんなに見てもらう」ことも目的です。みんなで、最後の技が一本かどうかを判断するぐらいの気持ちを持っていてほしいと思います。

技の稽古

今回は「面打ち3回」の練習を入れましたが、実戦のなかで面打ちを三回連続で打つことはめったにないと思います。たとえば、まずは面を打ち、二本目では面を打つと見せて相手の手元が浮いたところで小手を打つ、というのは実戦でもよくある状況ですが、そういう場面や状況をイメージして技の練習をすることが大切です。稽古の時間が短いので、身体を動かすだけでなくつねに頭を動かしなさい、と言っています。

耐えて、機会をとらえる稽古

能力のある人は下がっても相手の動きに技を合わせられるかもしれませんが、私は下がったら後手に回る可能性が高いと思っています。なので、左足を引かず、我慢して溜めて打つという練習をさせたくて、あえて道場の隅に立って「下がれない環境」をつくります。そこで私がプレッシャーをかけても我慢して、機会をとらえる。強い先生と稽古をすると端に追い込まれてしまう思いをした人は多いと思いますが、それを意図的につくるイメージです。大人の方が来てくださったときには元立ちに立っていただき、この稽古をしています。

(談 雨谷大輔監督)取材・月刊剣道日本編集部

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