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[栃木]2025インターハイ予選(選評)

[栃木]2025インターハイ予選(選評)

提供 小原大(栃木県高体連剣道専門部)

 令和7年度のインターハイ栃木県予選は、6月20日と21日の両日に亘りユウケイ武道館にて実施された。

 男子団体の決勝戦には、三年ぶりの本戦出場を目指す佐野日大と、二年前のインターハイ本戦出場校である文星芸大が進出した。予選直前に行われた関東大会で第三位に入賞した佐野日大は、初戦からその勢いを緩めることなく勝ち進み、決勝戦においても油断することはなかった。先鋒戦を一本勝ちで佐野日大が制すると、その後立て続けに次鋒、中堅、副将が二本勝ちを収めた。対する文星芸大も大将の村田が意地を見せて小手を決めるが反撃もここまで、佐野日大が先鋒から大将までの5人全員が勝利するという圧倒的な強さを見せて、三年ぶり九回目の本戦出場を決めた。

 女子団体の決勝戦は小山と作新学院の対戦となり、昨年の県予選と同一カードとなった。先鋒、次鋒とお互いに一歩も譲らず引き分け。続く中堅戦で試合が大きく動いた。関東大会個人戦で準優勝を飾った小山・鶴見選手が、強い攻めを見せ、最初に飛び込み面を決め、その後、さらに勢いは止まらず引き面を決めて二本勝ちを収め、作新学院が追う展開となった。続く副将戦は引き分け。大将戦は、小山・高橋選手が作新学院・丸山選手の反撃に冷静な対応をして面返し胴を決め、小山が六年連続十一度目の頂点に輝いた。

 男子個人戦は、佐野日大の勢いは留まるところを知らず、ベスト4のすべてを独占した。決勝戦は、共に前日の団体戦で活躍を見せた藤田悠叶選手と大河原靖太選手で争われた。実力伯仲の2名の試合は延長戦に突入したが、大河原選手が相手の居着いた機会を逃さずに攻めをつなぎ、面を決めて戦いに終止符を打った。

 女子個人戦は、小山・外山選手と矢板中央・久利生選手の対戦となった。序盤からお互いに様子を伺う試合展開が続き、延長戦に入った。延長戦に入ってもお互いに打ち切ることができない状態が続いた。延長三分を過ぎた所で、小山・外山選手が大きく打ち間に攻め込み、矢板中央・久利生選手の手元が浮いた所をすかさず面を決め、優勝を果たした。

団体戦優勝チーム及び個人戦上位入賞選手の写真を、9月号(2025年7月25日発売)に掲載しています。

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