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[福岡]2025インターハイ予選(選評)

提供 畑江秀彦(福岡県高体連剣道専門部専門委員長)

男子

 全国選抜準優勝、魁星旗優勝の福大大濠。全国選抜ベスト8、魁星旗3位の福岡第一。同じく魁星旗3位の東福岡の3強を中心としながら、実力ある学校が犇めき、接戦・激戦が予想された。初日の個人戦ではベスト4に福大大濠が3人入賞し、個々の実力を証明する結果であった。翌日の団体戦、注目校の福岡第一が1回戦の朝倉戦から代表戦にもつれた。代表戦もどよめくようなひやりとする場面もあったが、最後は福岡第一の新井が引き小手を決め勝利した。代表戦や僅差の試合が多くあったものの、準決勝へは3強が順当に勝ち進んだ。準決勝、福大大濠対福岡舞鶴 福大大濠の先鋒三宅が二本勝ちを収め先行。次鋒・中堅は一本取り合うが引き分け、そのまま福大大濠リードで大将戦を迎え、福大大濠の大将森が小手を決めて勝負あり。一方の準決勝、福岡第一対東福岡は実力拮抗、こちらは1-1で代表戦の戦いとなった。長い代表戦の末に福岡第一の新井が勝利し、昨年と同じカードの決勝となった。

決勝戦、先鋒戦を福大大濠が取り、幸先良いスタートを切った。次鋒は逆に福岡第一が取りタイに持ち込む。中堅以降は互角の勝負で引き分けが続き、決着がつかず代表戦へ。福大大濠は大将の森、福岡第一も大将の新井、延長戦までもつれた代表戦を最後は森がつばぜり合いから引き胴を決め連続優勝を手にした。

女子

 全国選抜ベスト8、魁星旗優勝の中村学園女子に挑む大会となった。これまで10年以上、中村学園女子の牙城を崩さんと、筑紫台、福岡第一、福翔、八女が決勝で挑んだが叶わず敗れ、中村学園女子が12連覇中である。今年も初日の個人戦でベスト4に3名が入賞し、実力があるところを見せた。翌日の団体戦、中村学園女子は1,2回戦で星琳、八女学院を大差で破り、力の差を見せつけて準々決勝へ、準々決勝は筑紫台と対戦、先鋒戦を中村学園女子が取り、1勝リードで大将戦へ。個人戦優勝で波に乗る中村学園女子の大将・吉松。勢いそのままに筑紫台の大将・佐藤を破り、2―0で準決勝へ進んだ。準決勝では福岡舞鶴を退け決勝へ、一方は九州選抜3位の福翔が決勝に進出し、その牙城に挑んだ。先鋒戦引き分けの後、次鋒戦で中村学園女子が先行し、1勝1本を追いかけて福翔の大将高木が中村学園女子の吉松に挑んだが敗れ、中村学園女子がコロナでの大会中止を挟んで、13連覇を成し遂げた。

団体優勝校、個人戦上位入賞選手の写真を総覧で、9月号(7月25日書店発売)に掲載。

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