文・今村幸永(山梨県高体連剣道専門部事務局)
観戦記
本大会は新型コロナウイルス感染防止対策をガイドラインに沿って徹底して行ない、無観客で実施された。試合は延長戦を4分で区切り、延長戦2回ごとに休息と休憩を繰り返しとる形式で実施された。
男子個人決勝戦は大城賢馬(日本航空3年)と東樹聖(日本航空3年)の同校対決となった。お互い手の内を知る中、積極的に技を繰り出す。大城の相面が決まり先取。攻める東が前に出た所へ出小手を決め、大城が優勝を手にした。
女子個人戦。決勝戦は平松未早(日本航空3年)と宮川麻衣(甲府商業2年)の対戦となった。意地のぶつかり合いで、互いに果敢に攻めるが延長戦へもつれ込む。最後は平松が面を決め優勝を決めた。
男子団体戦。決勝リーグは、甲府商業、富士河口湖、甲府南、日本航空が激突した。
最終戦、甲府商業と日本航空が2勝同士の対戦となった。緊張と共に始まった試合は、0-0のまま大将戦となった。東(日本航空)が面を先取。しかし、一之瀬(甲府商業)が個人戦で東に敗れた意地を見せ二本を取り返し逆転勝ちを収め、4大会連続のインターハイ出場を手にした。
女子団体戦決勝リーグは、県総体優勝の甲府商業に甲府南、東海大学付属甲府、日本航空が挑んだ。最終戦、優勝は2勝同士の甲府商業と日本航空の対戦にゆだねられた。試合は甲府商業が2-1とリードして大将戦へ。平松(日本航空)が小手を先取。もう一本がほしい平松が攻めるところに渡邉(甲府商業)が小手を抑える。お互い最善を尽くして技を出したが試合は引き分けとなり、甲府商業が優勝を決め、2大会連続のインターハイ出場を手にした。
男子団体戦
優勝・甲府商業 2位・日本航空
3位・甲府南 4位・富士河口湖
女子団体戦
優勝・甲府商業 2位・日本航空
3位・甲府南 4位・東海大付属甲府
男子個人戦
優勝・大城賢馬(日本航空3年) 2位・東樹聖(日本航空3年)
3位・一之瀬悠力(甲府商業3年)4位・渡辺陽太(甲府商業3年)
女子個人戦
優勝・平松未早(日本航空3年) 2位・宮川麻衣(甲府商業2年)
3位・守屋那南(甲府南1年) 4位・長久保眞央(日本航空3年)
※インターハイ各都道府県予選結果総覧を、剣道日本9月号に掲載する予定です。