熱中症に注意が必要な季節になりました。
関西福祉大学の研究資料(中高生の剣道指導における事故の実態 服部伸一、山口幸一)によると、剣道はとくに注意が必要なようです。
この表は「中学生」のケースですが、「高校生」でも同様で、柔道が15なのに対して剣道は54となっています。さらに見逃せないのは、高校生における死亡事故の内訳です。「心臓系突然死4件、中枢神経系突然死1件、熱中症4件」となっていて、いずれも課外指導中に起こっています(授業中の事故ではない)。熱中症は軽く見ることができないのです。
小誌にて連載中の「剣道とコンディショニング」。今月号と来月号では「熱中症予防と対策」についてクローズアップしています。文中には、
熱中症の原因となるものを考えていくと、熱を逃がすことが困難な場合が多い、リスクの高い競技です。
と書かれています。
しかし、熱中症は、事前にある程度対策することで予防できますし、稽古やトレーニング後のケアも大切です。未然に発症させないためにも、ぜひ2022年8月号に掲載した記事をご一読ください。
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