今や、かつての名門校を率いた監督が別の高校を指導するケースが増えています。日章学園の甲斐監督、翔凜高校の所監督、明豊の岩本監督などもそうした指導者で、いずれもかつて赴任していた高校でインターハイ日本一に輝いています(甲斐監督=高輪高、所監督=安房高、岩本監督=日田高)。そして岩本監督は春のセンバツで今年優勝しました。所監督も春の選抜大会では習志野高と安房高を日本一に導いています。
では、これを「インターハイ」に限定したら? 本誌編集部で調べたところ、複数校でインターハイ団体日本一に導いたのは、まだ一人しかいないようです。
それが、山形の齋藤学氏です。寒河江(さがえ)高で1回、左沢(あてらざわ)高で2回、女子団体を優勝させています。1校目でも優勝するのは大変なのに、2校目ともなると再び「ゼロ」から剣道部を立ち上げなければならないわけです。これはさらに大変なことです。
今年のインターハイで甲斐監督が、齋藤氏以来二人目となる快挙にあと一歩に迫りましたが、わずかのところでそれは次年に持ち越されました。
齋藤氏の、選抜大会とインターハイにおける入賞歴を調べてみました。
平成4年にはセンバツとインターハイで優勝し、さらには秋の国体でも左沢の単独チームで臨み、優勝。3冠を達成したことになります。
その齋藤氏にインタビューしました。これまで公開されていなかった、とある「秘策」も誌面で公開しています。
12月号はこのほかにもいろいろ掲載。詳細はこちら。