明治大勢が4強中3名を占めた女子と同様に、男子は筑波大勢がベスト4のうち3名を占めて強さを見せつけた。しかも出場した6名が全員ベスト16に残るという充実ぶりだった。
ベスト4には星子啓太、松﨑賢士郎、白鳥涌也の3年生トリオが進出。4年生で唯一出場した佐藤祐太もベスト8に進んだが、その佐藤を中大の山崎将治(2年)が準々決勝で下し、四強の一角を死守した。
中大は昨年も実績を残している本間渉、丸山大輔(ともに4年)の2人もベスト8に進んだがそこで敗退。準々決勝が始まる時点では4人が残った筑波大と3人が残った中大の一騎打ちという様相だった。ベスト8の残る一角には国際武道大の長尾和樹(2年)が食い込んだ。
準決勝では松﨑が山﨑を下し、白鳥との同門対決は星子が制した。九州学院高(星子)、島原高(松﨑)時代から鎬を削ってきたライバル同士の決勝は、準決勝から痛めていたという星子が、延長で足を攣ってしまいしばらく中断。再開後間もなく松﨑がメンに跳んだところを星子がドウに返し、優勝を決めた。
優勝が決まった星子だが、「万全の状態でできずに、松﨑には申し訳なかった」と少し顔を曇らせた。5回戦で関東覇者の平岡良脩(法大)と長い試合を戦った影響も大きかったようだ。