おおげさではなくて、本当に「人生が変わる」と思いました。
新百合ヶ丘駅近くにあるかなまる補聴器さんを訪問しました。
店主の金丸公治さんから補聴器の最新事情について聞きました。
補聴器といえば耳に大きなフタをするかのような商品しかないのかと思っていましたが、とんでもない誤解でした。むしろ大型のものは少数派で、あまりに小型で一瞬取り外し方がわからなくなるようなものや、耳に引っ掛けるタイプのものも、メガネをした上に補聴器をしても違和感なく感じます。商品に一大革命を起こしたのはBluetoothを取り入れた事だと思いました。耳の遠い方のご家庭といえば「テレビを大音量で聞く」イメージを(勝手に)持っていました。いまはBluetoothの操作ができれば音声を直接補聴器に飛ばせるのです。Bluetoothを搭載したイヤホンと同じです。さらには日ごろの周辺音声情報を多方向から集音するので「左からの音だけ聞こえない」みたいな事も大幅に改善されています。



「聞こえない」だけでなく、「聞き間違い」も、コミュニケーションに影響を与えます。何度も聞き間違えたら、質問を躊躇してしまい、それが積み重なる事でコミュニケーションが億劫になるのです。たとえば「サトウさん」が「カトウさん」に、「サカナ」が「タカナ」に聞こえたら、「ひょっとしたら難聴」の可能性があるそうです。
金丸さんの店舗には専用のブースまで準備されていますので、難聴かどうかをしっかり調べてくれます。私(記者、55歳)もひとつ聞き間違いました(「さ」と「か」の聞き間違い)。気を付けなければ…

視力の矯正にはメガネやコンタクトレンズを使わなければ生活が成り立ちません。
裏を返せば、そういう矯正具を使うことで豊かな人生を送ることができている、といえます。
耳の場合も、それまで聞き取りづらかった環境が激変すれば人生観も変わる。金丸さんは、補聴器を使う事によって表情が豊かになった、涙ぐんで感動を表現してくれた、という事例に多数出会っているそうで、それが仕事のやりがいにつながっていると語っていました。
かなまる補聴器のホームページは「こちら」をクリック。
「耳環境を変える」記事は、2025年9月号に掲載しています。
(金丸さんは神埼中学校から佐賀学園高等学校→創価大学で剣道ひと筋の人生を歩んでこられた方です。剣道だからこその難聴についても詳しい知識を持っております)
