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〈観戦記〉全中、近畿中学校大会大阪府予選

〈観戦記〉全中、近畿中学校大会大阪府予選

提供 大阪中体連剣道専門部 田中 一生

男子団体は四天王寺東中が悲願の初優勝、女子団体は豊中剣道クラブが強い剣道で2連覇。

 個人戦は7月5日(土)、枚方市総合体育館にて大阪府下の8地区の予選を勝ち抜いた男女各72名が集まり、近畿・全国大会の出場権をかけて熱戦を繰り広げた。

 男子個人戦の決勝は、松尾選手(墨江丘中3年)と岡山選手(鯰江中3年)の対決となった。松尾選手はどの試合でもキレのある剣道で勝ち進み決勝に駒を進めてきた。それに対し岡山選手は長身から繰り出される豪快な剣道で決勝まで勝ち上がってきた。試合は、松尾選手がメンを決めて先制し、岡山選手がメンを取り返す、最後には松尾選手がメンを決めて優勝を果たし、見応えのある試合となった。また、3位には白石選手(四天王寺東中3年)と一条選手(豊中剣道クラブ3年)が入賞した。

 また、女子個人戦は、今西選手(豊中剣道クラブ3年)と椛島選手(豊中剣道クラブ3年)の同門対決となった。お互いに手の内を知り尽くした者同士の対決となり最後は今西選手がメンを決めて優勝した。3位には門脇選手(茨田中3年)と紀田選手(鯰江中3年)が入賞した。

 団体戦は7月22日(火)と23日(水)の2日間、岸和田市総合体育館において男子120校と女子100校が参加して行われた。男子決勝戦は、四天王寺東中と豊中剣道クラブの対戦となった。先鋒戦、次鋒戦はともに引き分けとなり、試合が動いたのは中堅戦だった。中堅戦は湯川選手(四天王寺東中)が川﨑選手(豊中剣道クラブ)から鮮やかなメンを奪うと、畳み掛けるように続けてメンを奪い四天王寺東中が先制する。続く副将戦は引き分け。そして、大将戦では、一条選手(豊中剣道クラブ)が萩田選手(四天王寺東中)から初太刀に見事なコテを奪い反撃する。しかし、萩田選手(四天王寺東中)がメンを奪い返し、その瞬間に勝負が決した。大将戦は一条選手(豊中剣道クラブ)がさらにメンを奪い一矢報いたが、四天王寺東中の執念が上回った。四天王寺東中は悲願の初優勝を果たした。

 女子決勝戦は、豊中剣道クラブと四天王寺東中が対戦し、男子決勝と同じ組み合わせとなった。先鋒戦は北東選手(豊中剣道クラブ)が見事なメンを決めて先制すると次鋒戦も宮下選手(豊中剣道クラブ)がメンを決めて、豊中剣道クラブが試合の流れをグッと掴んだ。続く中堅戦は引き分け。副将戦は下田選手(四天王寺東中)が椛島選手(豊中剣道クラブ)に鮮やかなコテを決めて大将戦に試合を繋げた。迎えた大将戦は、個人戦王者の今西選手(豊中剣道クラブ)が大道選手(四天王寺東中)から目の覚めるようなメンを決めて先制する。すぐに大道選手(四天王寺東中)もメンを奪い返す。その後は、手に汗握る攻防が続いたが、最後は今西選手が強い剣道で引き分けに持ち込み、豊中剣道クラブが優勝を決めた。

 昨年度に続き、今大会もオープン参加となり男女ともに百を超えるチームが参加した大会となった。どの試合も素晴らしく、試合の勝敗を分けるのは剣道の強さだけでなく日々の行い、取り組み、気配りであることを改めて実感させられる大会であった。

大会入賞選手、優勝校の写真を、2025年10月号に掲載しています。

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