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電光石火の小手の名手

全日本選手権3位・世界選手権団体優勝・全国警察大会団体優勝7回個人優勝1回などなど、警視庁に所属していた当時に数々の実績を残した田島稔氏が昨年秋の審査で八段合格を果たしました。

記者が入社した年の全日本選手権は宮崎正裕氏が三度目の優勝を果たし、まさに最強の存在でした。その翌年、宮崎氏を破ったのが田島氏。決まり技は面。「少し浅かったのではないか」と当時その面を見た時は感じましたが、打ち切った姿勢は見事で見習うべきだと思いましたし、直後に宮崎氏が「私は死に体でした。一本です」というコメントにも潔さ、すがすがしさを感じました。

宮崎氏といえば誰もかわすことのできない面を思い浮かべる方が多いと思います。その面を警戒した相手が思わず手元をあげれば小手が決まる。宮崎氏は面を主軸にしているような印象を感じます。

田島氏はその逆といえます。田島氏といえば「小手」が得意技。相手の手元が上がっていなくても、極端に言えば剣先が右に大きく開いていても小手が一本になる時さえありました。普通は、空いている部位を打つ。でも、田島氏の小手は「空いていないのに一本になる」、「なぜ当たるのだろう」と不思議に思っていました。先に取り上げた試合では面が一本となっていますが、宮崎氏は剣先を大きく右に開いていましたので、小手を警戒した結果、一瞬居着いてしまったのだろうと思います。

1994年の世界大会では日本代表に選ばれて団体優勝に貢献しました。

その後警視庁を退職、さらには40代の頃に剣道そのものからも離れましたが、52歳のときに再開。3年ほど後に八段審査の挑戦を始めました。

今回の取材時には、あの小手についてもうかがいました。その映像もこちらに収録。かなり貴重な映像ではないかと思います。

記事は4月号に掲載。ぜひご覧ください。

4月号の詳細はこちら

https://kendonippon.official.ec/items/40057667

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