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全国初! 剣道具づくりを学ぶ高校

星槎(せいさ)国際高等学校柏キャンパス(千葉)

全国で初となる画期的な高校が千葉県柏市にある。剣道具づくりを授業で学んだり、通信制高校でありながら体育コースが設置され、剣道を専門的に学ぶコースが設けられているのだ。剣道に対する熱意あふれるこの高校を訪問し、その思いを聞いた。

星槎国際高等学校柏キャンパス

 東武鉄道豊四季駅そばにある星槎(せいさ)国際高等学校柏キャンパスは、平成6(1994)年、自動車整備専門学校としてスタートした通信制の高校である。若者の車離れが加速するとともに自動車整備を志す若者が減少したこともあって、2013年ごろ、本格的なカリキュラムの変更を実施。週5日通う「単位制」と、週1日か週2日通う「通信制」が設けられている。

 特色あるカリキュラムのひとつが、週1日設けられている「キャリアデザインプログラム」。「職業」「文化・芸術」「人間形成」の領域で、生徒が学びたいことを能動的に学ぶシステムである。

 もうひとつが、「専門ゼミ」の設置。月曜日と金曜日の午後(3時間弱)、自身で選んだ科目を専門的に学ぶ。このなかに、剣道に関する科目が2つも設けられている。ひとつが、「体育コース」のなかにある「剣道探求論ゼミ」。岡田守正教士八段が館長を務める道場「尚道館」監修のもと、剣道を学ぶ。この週2回のゼミは自校にある道場で実施。さらに土曜日の夜には尚道館へ出向くという。ちなみに、「体育コース」には相撲もあり、モンゴルから入学してきた生徒が通っているという。

 もうひとつが「伝統工芸技術研究ゼミ」と称するものだが、この内容は「剣道具」に関する科目。修理をはじめ、剣道具に対する多彩なことを学ぶのである。3年間を通して面、小手、胴、垂れのいずれかを自分でつくれるように指導しているという。

校舎内にあったミシン。革や糸等の素材も豊富に準備されている。
実習風景(星槎国際高等学校柏キャンパス提供写真)

二組の“師”のもとで
学んだ経験を活かし

 同校の副校長を務めるのが、廣川貴樹さん(49歳)である。習志野高校では所正孝監督の指導を受けた。国際武道大学を卒業後、しばらく厚生年金に関連する団体に勤務していたが、20年ほど前、貴樹さんの母・萬里さんの強い意志で学校が開設されると、貴樹さんも同校で進路指導や入学相談などの業務に携わるようになる。

廣川貴樹副校長(49歳、教士七段)

 剣道具づくりに関するゼミは、廣川さんが教えている。ご自身が習志野高校時代に築いた基礎が、ここで役立っている。

「当時の部内では、先輩の壊れた道具は後輩が稽古前に直しておくという上下関係の中のしきたりがありました。テーピングで貼るのではなく、針で修理をするのです。でも普通の針では防具を通すことができない。そこで、高校のそばにあった剣尚堂というお店に何度か行きまして、お店のおじいちゃんが修理をしているのをジッと見ていたら『自分でやったら』と言われて革針と糸をいただいた。そこからのスタートでした」

 廣川さんにはもうひと組の師匠がいる。市川市鬼高にあった宮下剣道具店の故・宮下芳次郎氏と、その孫の芳治氏だ。当時は、甲手づくりの名人として広く知られる存在であった。

「中学生になってから、竹刀を買いに行ったときに甲手をつくっているところを見ていました。高校生になって川田さんから針をもらった後、もう一度行ってみたら、『興味あるの?見て行きなよ』と言われて」

廣川副校長の手帳に書かれていた、縫い方に関して宮下芳次郎氏から教わったメモ書き。

このあと、廣川氏が学校で実践していることや同校の剣道部の活動、さらには、併設している放課後等デイサービス事業との兼ね合い等についても紹介しています。詳細は12月号をぜひご覧ください。

弊社ユーチューブチャンネルでは、竹刀づくりの動画を見ることもできます。

生徒を募集中です

星槎国際高等学校柏キャンパスでは生徒を募集しています。「剣道探求コース」では、教士八段からの指導を受けられるチャンスも。

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